DETAIL
落ち着いた褐色の地に流れる金色の線と、赤や緑、黄で描かれた紅葉が目を引く「賀峰 5.5号 手桶型花瓶 竜田川」。
丸みを帯びた胴と、上部をつなぐ持ち手を組み合わせた手桶のようなかたちが印象的で、花を生けているときはもちろん、そのまま飾っても九谷焼ならではの趣を楽しめる花瓶です。
この花瓶を扱う秀幸九谷は、石川県能美市の九谷陶芸村に拠点を置く九谷焼の会社です。
九谷焼の伝統美を暮らしの中で楽しめるよう、華やかな色絵の器から、作家や窯元による個性豊かな器まで幅広く扱っています。
日々の食卓に取り入れる器はもちろん、祝いの席や贈り物にも選びたくなる九谷焼を提案しています。
石川県南部の金沢市、小松市、加賀市、能美市を中心に作られる九谷焼。
その始まりは江戸時代前期にさかのぼります。
大聖寺藩初代藩主・前田利治の命を受けた後藤才次郎が肥前有田で製陶を学び、1655年頃、九谷の地で窯を築いたのが始まりとされています。
九谷の窯はその後一度途絶えますが、江戸時代後期になると金沢をはじめ石川県南部の各地で再興が進み、それぞれの窯から異なる特色を持った美しい画風が生まれていきました。
1873年のウィーン万博をきっかけに九谷焼は海外にも広まり、「ジャパンクタニ」として知られるようになります。
九谷焼の大きな特徴が、赤・黄・緑・紫・紺青の「九谷五彩」を中心とした鮮やかな色絵です。
色絵具を重ねることで生まれる豊かな色彩と、大胆な構図、力強い筆づかいは、現在の九谷焼にも受け継がれています。
この花瓶で印象的なのが、「竜田川」と名付けられた意匠です。
竜田川とは、奈良県を流れる竜田川の秋の情景から生まれた文様です。
古くから紅葉の名所として知られ、川面を流れる紅葉の美しさは和歌にも詠まれてきました。
そこから、流水と色づいた紅葉を組み合わせた文様が「竜田川」と呼ばれるようになりました。
この花瓶にも、ゆるやかに曲線を描く流水と、その間を漂うような紅葉が表現されています。
金色の細い線が水の流れを思わせ、赤や緑、黄色の葉が加わることで、静かな川面を紅葉が流れていくような秋の景色が広がります。
色鮮やかな九谷焼でありながら、地色は深みのある褐色。
華やかな色を全面に押し出すのではなく、落ち着いた地色の中に金彩と紅葉を散らすことで、しっとりとした大人っぽい雰囲気に仕上がっています。
そして、絵柄とともに目を引くのが手桶型のかたちです。
ふっくらとした胴から口元へ向かって細くなり、上部には両側をつなぐように持ち手が設けられています。
一般的な筒型や壺型の花瓶とは違い、どの方向から眺めても立体的な変化があり、花を生けていないときにも存在感があります。
高さ約17.5cmの花瓶は、大きな枝ものをたっぷり生けるというより、季節の花を数本選び、器とのバランスを楽しむ使い方がよく似合います。
秋なら、りんどうや菊、実もの、紅葉した枝などを合わせれば、竜田川の意匠とつながりのある季節感のあるしつらえに。
白や淡い色の花を合わせると、褐色の器とのコントラストが生まれ、花そのものの色もきれいに引き立ちます。
反対に、深い赤や紫など落ち着いた色の花を合わせれば、器の色と調和したシックな印象に仕上がります。
玄関や飾り棚、床の間などに置くなら、周囲の小物を増やしすぎず、この花瓶と花を主役にするのがおすすめです。
木の棚や濃い色の台に置けば、褐色と金彩がなじみ、落ち着いた和の空間に。
白や生成りの壁を背景にすれば、手桶型の輪郭や色づいた紅葉が際立ち、少し現代的な見せ方も楽しめます。
花を一輪だけ生けて静かに楽しむときに。
季節の枝や実ものを添えて秋の景色をつくるときに。
花を生けず、九谷焼の置物として飾るときに。
流れる水と紅葉がつくる竜田川の情景を、落ち着いた色彩と手桶型の個性的なかたちに映した花瓶。
九谷焼の華やかさだけでなく、日本の秋の景色を眺めるような静かな美しさも楽しめる一品です。
※こちらの商品は賀峰 5.5号 手桶型花瓶 竜田川のみの販売となります。
【メーカー品番】
kaho-1
【商品特性】
木箱入
【備考】
注文のタイミングによっては、「在庫有り」の場合でも、メーカーの方で在庫切れ・欠品となっていることがございます。
その場合は、ご連絡させていただきます。
ご理解の程、よろしくお願いいたします。
【サイズ】
径13×高17.5cm
【材質】
磁器
【原産国】
日本
【詳細】
食洗機×
電子レンジ×